世界的に見て、肺がんで死亡する患者の数は一年間で130万人とも言われており、がんの中でも死亡する確率の高い病気だとされています。肺がんにかかるのは、喫煙率の高さから女性より男性が多いと言われてきましたが、女性の喫煙が増加するにつれ、肺がんを発症する男女の割合は同じくらいになってくると考えられています。
最近では、社会的に喫煙の有害性が強調され、禁煙思考が高まってきました。肺がんの大きな原因になるとされている喫煙率が減少しているものの、医師や肺がんの研究者は、この先肺がんが急増するだろうと警鐘を鳴らしています。
その原因として挙げられているのが、かつて建築などで大量に使用されていたアスベストです。アスベストはその素材の便利さから、さまざまに利用されてきたものですが、現在はアスベストの吸いこむことで引き起こされる肺がんや中皮腫などの危険性が知られて原則的に使用が禁止されました。
ですが、かつてアスベストが使用されていた時期に吸引した人の体内で、長い時間をかけてアスベストが細胞をがん化させる恐れは残っているのです。アスベストは、およそ30年から40年の潜伏期間があると言われているため、2020年ころには、以前に吸引したアスベストの潜伏期間が終了し、肺がんや中皮腫を発症する患者が急増すると考えられるのです。
また、現代日本で進んでいる高齢化も問題視されています。高齢になると、がんを発症する率も高くなるからです。加齢に伴う健康管理のため、健康的な生活と定期的に受ける健康診断をおすすめします。早期発見早期治療は、肺がんから自分を守るためにも大切ですから、がん検診を毎年受診してください。