日本では、肺がんによる死亡率が高いことで知られています。肺がんにかかる確率が高いのは喫煙の習慣がある人ですが、日本では喫煙する人の多いことも肺がんにかかる人数が多い原因といえるかもしれません。先進国の中では禁煙意識の高まりや規制が進んでいることもあり、喫煙が肺がんの原因になることから健康のためにタバコをやめようという動きが活発になっています。
肺がんにかかる喫煙以外の理由としては大気汚染があげられます。かつて高度経済成長の時に環境破壊の問題が起きたことも、日本で肺がんが多くなる原因のひとつになっていたかもしれません。また、肺がんには、発症しても気づきにくいという特徴があり、がんが進行してしまう原因にもなっています。
早期の肺がんでは、風邪と間違いやすい咳や痰といった症状が続くので、風邪と同じ対処をしてしまうことがあります。そのため風邪にしてはおかしいと気づく頃には、肺がんが悪化していることがあるのです。特に肺がんの50%近くを占める腺がんは肺がんの中でも自覚症状がなく、発見の遅れが多いがんです。
早期発見の難しさが、肺がんの死亡率を上げているのかもしれません。さらに、浸潤と転移というのが、肺がんの恐ろしい特徴です。がん細胞が周りの正常な細胞にしみこむことでがん化させ、がんを広げるのが浸潤です。転移は、がん細胞が血液やリンパを伝って流れることで、離れたところの細胞ががん化するという症状のことです。
浸潤と転移の多いのが肺がんの特徴なので、全身に広がりやすいことに注意し、適切な治療をすすめていくことが必要になります。