肺がんで化学療法を行なう時に用いられるのが、抗がん剤です。抗がん剤治療や薬物療法と言ったほうがわかりやすいかもしれません。化学療法では静脈注射や点滴によって抗がん剤を投与することで、がん細胞の増殖を止めて死滅させようとします。
肺がんだけではなく全身に効く抗がん剤は、体の別の場所にがん細胞あっても作用して取り除くことができます。そのため、肺がん患者は半数以上がこの抗がん剤による化学療法を受けているようです。肺がんで外科療法が難しい場合や転移が見られる場合、化学療法が選択されます。
3から4週間を一つの単位として何度か繰り返すのが通常の治療ですが、肺がんの中でも小細胞がんには特に、9割以上に効果があるそうです。肺がんにおいて抗がん剤は効果が高いのですが、副作用があります。抗がん剤で肺がんを治療すると、全身の正常な細胞も抗がん剤の影響を受けるのです。
そのため、消化器の粘膜がダメージを受けて吐き気が起きたり、頭皮の毛根細胞が破壊されて脱毛したり、骨髄にある造血細胞の損傷で白血球が減少するという症状になるのです。副作用には個人差がありますが、かなり重い症状が出ることもありますので、医師とよく相談しましょう。
また、抗がん剤は全ての肺がんに効果があるというわけでもなく、肺がんが小さくならないことや、再発するといったケースもあるようです。そのため、予防として抗がん剤を何種類か同時に投与する方法や、イレッサという薬のように特定の分子に働きかけて抑制する分子標的治療薬が選ばれることもあります。また、他の治療法を合わせるなど、化学療法にも様々な種類があります。