再発と転移は、肺がんの患者にとって大きな問題です。肺がんにかかって治療を受け、その効果が出て治癒したと思っていても、再びがん細胞ができたり、別の場所でがんが見つかったりする可能性は高いのです。
肺がんの早期に発見し、治療して完治した患者のうち、約1から2割の人は、肺がんが再発するといわれています。一度がんにかかった人は、定期的ながん検診が欠かせないといえるでしょう。がんの再発で危険なのは、再発したがんは一度抗がん剤の治療に抵抗して生き残ったがん細胞が増殖したものであるということです。
そのため同じ薬は再発したがん細胞に効果がなく、別の種類の抗がん剤療法や、放射線療法や外科療法などに治療法を切り替えることになるでしょう。がんの転移は、がん細胞が全身に流れる血液を使って移動することで生じます。
肺の周りにはリンパ節や血管が集中しており、がんの進行が早いという特色があるため、肺がんは転移しやすいといわれているのです。しかも血管は全身をくまなく網羅しているため、その流れを予測することはできず、がんがどこに移動して増殖するか、転移の予想は難しいといえるでしょう。
一般的に肺がんで転移しやすいといわれる場所は、肺内リンパ節などのリンパ節、骨、脳などです。また、小細胞がんでは、骨髄に転移する確率が高いともいわれています。肺がんは転移しやすいという特徴があり、病期の進行も早いため、一度完治したとしても定期的ながん検診で早期発見に努めるようにしましょう。