がんの中でも、肺がんが恐ろしいのは転移する危険の高いがんであるということです。肺がんが骨に転移することも多くあります。なぜなら、骨は絶えず新陳代謝しており、新しい骨を作り出していますが、肺がんはこの骨の新陳代謝を利用して転移するからです。
新しい骨を作るために骨芽細胞(こつがさいぼう)、古い骨を壊すために破骨細胞(はこつさいぼう)が働くわけですが、肺がんの細胞は破骨細胞の働きを利用して広まる特徴があります。骨の分泌するがん細胞の働きを活発にする物質の助けもあって、肺がんは転移が進みやすいのです。
肺がんが進行すると肺に近い肋骨、胸椎などから転移し、さらに進むと腰椎、骨盤にもがんが広がります。骨に転移した肺がんは、骨を壊す溶骨型(ようこつがた)、骨を形成する造骨型(ぞうこつがた)に分けられます。
肺がんが転移すると、転移した場所によって症状が現れますが、最も多いのが痛みです。痛む場所は移動しますし、寝ている状態でも痛むなど、辛い症状が特徴になります。肺がんが骨に転移すると、骨の中に含まれているたくさんのカルシウムを溶かしてしまうため、眠くなったり喉が渇いたりするだけでなく、骨がもろくなって骨折しやすくなる危険もあるようです。
転移する場所が脊髄になると、脊髄の中の神経が影響を受け、手足が麻痺する場合もあるようです。肺がんは進行すると骨に転移する可能性が高いといわれています。肺がんの広まりを防ぐためにも、様々な治療計画を検討しましょう。