肺がんの原因に挙げられるのは、まずタバコです。肺がんの最大の原因と言ってもいいでしょう。しかし、肺がんとアスベストの関係についても広く知られるようになりました。アスベストはその危険性が知られる以前、建築物などに大量に使われる時代が長く続きました。そのため、使用が禁止され、アスベストを取り除く動きが進んでも、完全になくなるまでは時間がかかるといわれています。
それほどアスベストの健康被害が大きいのはなぜでしょうか。アスベストには発がん性があるからです。また、アスベストそのものの繊維が微小で、呼吸して気管支に入った繊維が肺に届き、深いところにある肺胞にまで達する性質があり、そこで肺がんの原因になるのです。
そのため、アスベスト除去のために古い建物を取り壊す時にも、広く飛び散らない方法が求められます。肺がんの他、アスベストの危険性として挙げられるのが中皮腫です。中皮腫は肺がんの一種で、胸膜などにできます。
またアスベストの特徴は、一度飛び散ると空気中で風に乗り、広い範囲まで飛んでいくことにあります。それにより、アスベストを吸い込む危険が多くの人に広がってしまいます。その結果、現在アスベストが原因の肺がんや中皮腫にかかる人が増えていると見られています。
このように、肺がんの大きな原因になるタバコとアスベストですが、この二つの要素を併せ持つ人は更に大きな危険を背負っているでしょう。実際、アスベストを製造する工場で働いていて喫煙習慣があるという人は、53倍の確率で肺がんを発症するといわれているのです。アスベストに接した可能性のある人は、肺がんとの関わりについて注意する必要があります。